子猫の成長は目を見張るものがありますが、その一環として親離れがあります。
この子猫の親離れがいつ頃行われるのか、また、親猫から子猫を取り上げる適切なタイミングや注意点、ケア方法などを総合的に理解することが、子猫の育成に欠かせません。
さらに、子猫が親離れする際によく見られる鳴く理由や、野良猫とその子供たちの離れ方についても解説します。
人間が介在するケースと野生のケースとでは、親離れの様子が異なる可能性もありますので、その違いにも注目していきましょう。
- 子猫の親離れのタイミング
- 飼い主が親猫から子猫を取り上げる際の注意点
- 親離れの過程で見せる特徴的な行動
- 野良猫の子猫が親離れを始める兆候
子猫は何ヶ月で親離れする?親猫から子猫を取り上げるタイミング
- 子猫何ヶ月で親離れする?
- 親猫から子猫を取り上げるタイミングは?
- 子猫2ヶ月で親離れは可能?注意点とケア
- 子猫を親から離す時期はいつがベスト?
- 子猫はいつまで母乳を飲むべき?乳離れはいつ頃?
子猫何ヶ月で親離れする?
子猫が親離れする時期は、その子猫や親猫、さらに飼い主や環境にもよりますが、野良猫であれば一般的に生後4~6ヶ月前後だと言われています。
飼い猫であれば安全な環境にいて、餌の心配もないので、親離れしない場合もあります。
子猫は生後1ヶ月半頃から自ら動く力を持ち始め、まわりに対する好奇心を持つようになります。
野良猫であればそのタイミングで母猫が生きる術を教えはじめます。
- 餌の取り方
- 他の猫との付き合い方
- 排泄の仕方 など
そうして、生後4~6ヶ月ほどで親離れしていくというのが一般的な流れです。
しかし、これは理想的なケースであり、実際の子猫の親離れの時期は多様です。
飼い猫の場合は親離れの時期より早く親から離れてしまうので、飼い主を親だと思ってストーカーのように付きまといます。
これが大人になっても抜けずついてくる飼い猫も多いようです。
我が家もストーカーのように付いてきます!それが可愛いんですけどね。
親猫から子猫を取り上げるタイミングは?
親猫から子猫を取り上げるタイミングは、こちらも様々です。ただ、生後8週間経つとペットとして、新しい家に連れて行くことが出来るようになります。
これは2021年6月1日に改正された動物愛護法で定められているからです。
第二十二条の五 犬猫等販売業者(販売の用に供する犬又は猫の繁殖を行う者に限る。)は、その繁殖を行つた犬又は猫であって出生後56日を経過しないものについて、販売のため又は販売の用に供するために引渡し又は展示をしてはならない。
引用:環境省HP
一部の飼い主は、子猫が自立するためにはできるだけ早い時期から人間との接触を増やすべきだと考え、生後数週間で子猫を親猫から離す人もいます。
しかしながら、その方法は子猫にとって危険な場合もあるため注意が必要です。
理想的なのは、子猫が固形食を食べ、自身で排泄ができるようになった頃、生後8週間以降が最適とされています。
この時期になると、子猫は物理的な生活能力を手に入れつつありますが、犬や野生動物などから自身を守ることができないため、取り上げて適切なケアを行う必要があります。
子猫2ヶ月で親離れは可能?注意点とケア
生後2ヶ月で子猫が親離れすることは可能です。そのためには、飼い主がしっかりとしたケアを行う必要があります。
まず必要なのは、獣医師による健康チェックと必要なワクチン接種です。その後、子猫の性格や好きな遊び、食事の好みなどを把握しながら、心地良い環境を整えていきましょう。
子猫はこの時期に家猫や人間のルールを学びますので、どのような行動をとったら良いか教えてあげることも大切です。
これから子猫を迎え入れる場合には、子猫が怖がらないよう、我が家に来る前に猫用のおもちゃやトイレなどを準備してあげましょう。
そして、子猫が少しでも安心できるよう、人や他のペットとの接触時間を徐々に増やしていくことも大切です。
子猫を親から離す時期はいつがベスト?
生後6ヶ月以内に子猫は親離れし始めますが、その中でも最も適した時期は、子猫にとって安心できる環境が整ったとき、飼い主がしっかりとしたケアが出来る状態の時といえるでしょう。
野良猫や保護された子猫の場合、親離れが早すぎるとストレスから問題行動が発生したり、免疫力が低下し病気になったりする危険性があります。
一方で、親猫と同じ環境で成長することで子猫は社会的なスキルを学びますので、適切なタイミングで親猫から離すことが重要です。
子猫はいつまで母乳を飲むべき?乳離れはいつ頃?
子猫は生後4週間までは母乳を飲む時期です。生後3週間から4週間頃に目が開き、その頃から徐々に離乳食に挑戦し始めます。離乳食を食べるようになれば、母乳の必要性は減ってきます。
また、生後8週間頃にはウェットフードやふかした固形食のみで生活できるようになるため、その頃には乳離れが完了します。
しかし、この乳離れのタイミングは、子猫の成長具合や健康状態によります。母猫にとっても、子猫が自立したところで我が子を見送るのは容易なことではないかもしれません。
離乳期が近づいたら、なるべくストレスを感じないような方法で離乳食を始められると良いでしょう。
母乳から離れるためには、子猫専用の離乳食やウェットフードを小分けにし、徐々に量を増やしていくと良いですね。
子猫が泣く野良猫の子離れ兆候!飼い猫と人間の関わりは?
- 子猫親離れで鳴く理由!
- 野良猫の子離れ兆候は?
- 野良猫親離れしない⁉︎その理由とは
- 猫が親離れすると人間が親代わりに!
子猫親離れで鳴く理由!
まず、子猫が何故親離れの段階で鳴くのか、それには感情や安全確保といった理由があります。
子猫が鳴く理由は、親猫や兄弟ととのつながりを求め、なおかつ新しい環境に対応しようとする大きなストレスからです。親離れの時期は猫ごとに異なるリアクションを見せます。
新しい家に連れてきても、鳴かない猫もいれば、親猫がいない不安や寂しさで鳴き続ける子猫もいます。
家に来ても鳴き続けてるなら、なんとかしてあげたいな。
なんとかしてあげたい気持ちはよくわかります。
ただ、こればかりは慣れさせる以外に鳴き止ませる方法はありません。
ごはんを与え、暖かい寝床、トイレなどを教えて、愛情をたっぷり注いで新しい環境に慣れさせていく。
あとは、タオルケットや蹴りぐるみのような猫が気にいるものをゲージに置いてあげるのもいいかもしれません。
野良猫の子離れ兆候は?
野良猫の子猫の親離れ兆候は一体何なのでしょうか。
子猫が生後4~6ヶ月ほどになると、親猫がねぐらから子猫を追い出します。
母猫が子猫に攻撃的になったり、子猫が留まるようなら母猫が移動して置いていったりします。
子猫は生後1ヶ月半ごろから狩りの仕方や生活に必要なことは母猫から教わっています。
最低限生きる術は身につけているので、自分のテリトリーを見つけて子猫は生き延びていきます。その中で、カラスや他の動物に襲われたり、車との事故に遭ったりするので生き延びられる猫はわずかです。
そうした、厳しい環境を勝ち抜いた猫だけだけが生き残っています。
野良猫親離れしない⁉︎ その理由とは!
一方、野良猫の子猫が親離れしない場合があります。その主な理由には以下のようなものが考えられます。
- 食べ物がもらえる場合
- 安全性が確保されている場合
まず一つ、食べ物の安定供給があげられます。野良猫の場合でも、人から餌をもらえる場合は親離れしないこともあります。親が子猫の分の餌を取ってこなくていいので、一緒に行動することができます。
二つ目の理由は、安全性の確保です。地域猫などで餌がもらえて、安全な環境がある場合は親子でいる猫の姿を見ることもあります。
飼い猫の場合は、この2つの条件が満たされているので、親離れしない場合も多いようです。
このように、親猫から離れることなく、子猫が成長することもあります。
猫が親離れすると人間が親代わりに!
子猫は通常、4~6か月で親猫から自然と離れていきます。この「親離れ」が終わると、子猫は独立して行動を始めます。
しかし、親離れが早すぎたり、何らかの事情で親猫がいない場合、人間がその役割を果たすことになります。
猫は人間に「ストーカー」のようについてくる行動を示すことがあります。これは、猫が人間を親猫のように見ているからです。
親猫に甘えられなかった分、人間に甘えてるんだね!
人間が猫の親代わりになると、食事の提供や遊び、健康管理が必要です。特に、適切なキャットフードや定期的な獣医診察は欠かせません。
また、猫の性格にもよりますが、子猫のうちは人間がいないと不安に感じることが多く、その不安を和らげるためにも、人間との遊びや愛情表現が重要です。
親猫がいなくなった後も、人間がしっかりとケアをすることで、猫は健康で幸せな生活を送ることができますよ。
子猫の親離れを総括!
この記事のポイントをまとめます。
- 子猫の親離れは一般的に4~6ヶ月頃。
- 親猫から子猫を取り上げるタイミングは生後8週間からOK
- 子猫2ヶ月での親離れは可能だが、ケアが必要
- 子猫を親から離す最適な時期
- 子猫にとって安心できる環境が整ったとき
- 飼い主がしっかりとしたケアが出来る状態の時
- 子猫は生後1ヶ月は母乳が必要
- その後2ヶ月目には乳離れしている
- 子猫が親離れ時に鳴く理由は親と離れた不安や新しい環境へのストレス
- 野良猫の子離れ兆候
- 親猫が子猫をねぐらから追い出す
- 親猫が子猫を置いて移動する
- 野良猫でも餌をもらっている場合は親離れしない場合もあり