スコティッシュフォールドとアメリカンショートヘアの交配で生まれた子は何になる?

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猫を飼いたいと考えている方にとって、スコティッシュフォールドとアメリカンショートヘアは非常に人気のある品種です。

そんなスコティッシュフォールドとアメリカンショートヘアの交配によって
生まれた子猫はスコティッシュなのか、ミックス猫なのか?

気になる方もいるのではないでしょうか。

それぞれの猫種の特徴や性格も解説した上で、異種交配がおすすめされている理由とスコティッシュフォールドが持つ遺伝性疾患「骨軟骨異形成症」についても触れていきます。

この記事を読めば、あなたの理想の猫選びに一歩近づくこと間違いなしです。

目次

スコティッシュフォールドとアメリカンショートヘアの交配で生まれた子は何になる?

スコティッシュフォールドとアメリカンショートヘア、この二つの猫種を交配した場合、一体どのような猫が生まれるのでしょうか。

特にスコティッシュフォールドは遺伝性の病気に注意が必要な猫種です。

その交配によって生まれる猫の特性や、血統書の取り扱い、さらには健康面での注意点について詳しく解説します。

血統書と猫種の認定

スコティッシュフォールドとアメリカンショートヘアを交配した場合、生まれてくる子はミックス猫となります。

ただし、血統書上は「スコティシュフォールド」です。

血統書登録団体(TICA,CFA,ICCなど)にブリーダーが申請を行い、「公認血統書」の発行手続きをしますが、猫種の欄に「スコティシュフォールド」と記載されます。

これは、スコティッシュフォールドとアメリカンショートヘア、またはブリティシュショートヘアとの交配が正規に認められているからです。

世界2大血統書団体であるTICAとCFAも次のように記載しています。

Today TICA Scottish Fold breeders are allowed to use the British Shorthair and the American Shorthair in their breeding programs.
(現在、TICAスコティッシュフォールドのブリーダーは、繁殖プログラムでブリティッシュショートヘアとアメリカンショートヘアを使用することが許可されています。)

引用:TICA

他の種との交配(アウトクロス)が許可されている猫種
●スコティッシュフォールド・・・アメリカンショートヘア-、ブリティッシュショートヘア-

引用:CFA Japan Region

このようにスコティッシュフォールドが異種交配が推奨されているのはスコティシュの遺伝性疾患が関係しています。

遺伝性疾患である骨軟骨異形成症!

スコティッシュフォールドは「骨軟骨異形成症」という遺伝性の病気によって折れ耳になります。

しかし、この病気は耳だけでなく、全身の骨軟骨に影響を与える可能性があるのです。

折れ耳のスコティッシュフォールドは程度差はあれど100%発症するとされています。

特に手足にもこの変形が現れることが多く、症状が進行すると関節炎痛みを引き起こす可能性があります。

それによって、猫の生活にも大きな影響が及んでしまうのです。

例えば

  • 高い場所へのジャンプが困難になる
  • 痛みを感じるためにあまり動かなくなる
  • 痛みによりストレスが増加し、攻撃的になる

「骨軟骨異形成症」を治すことはできず、主に症状の緩和が目的となります。

痛み止めやサプリの投与が一般的ですが、症状が進行した場合には手術が必要なケースもあります。

アメショやブリティッシュとの異種交配が推奨される理由

スコティッシュフォールドの純血交配は、このような病気が重くなる可能性が高いため、お勧めされていません。

折れ耳と折れ耳の交配は禁止されています。

その代わり、アメリカンショートヘアやブリティシュショートヘアとの交配が認められています。

アメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘアは、筋肉質で健康的な体格を持ち、病気にも強いとされています。

これらの猫種とスコティッシュフォールドとの交配は、遺伝性疾患のリスクを軽減する可能性があるため異種交配が認められています。

ポイント
  • スコティッシュとアメショの交配で生まれた子はミックス猫
  • 血統書上はスコティッシュフォールドになる
  • スコティッシュは遺伝性疾患のリスクが高いので、体が丈夫なアメショやブリティッシュとの異種交配が認められている

アメリカンショートヘアとスコティッシュフォールドの違い: どちらを選ぶ?

猫を飼いたいと考えているけれど、どの品種を選べばいいのか迷っていますか?

特にアメリカンショートヘアとスコティッシュフォールドは、非常に人気がある品種です。

この記事では、これらの猫種の違いを詳しく解説します。

品種の特徴

スコティッシュフォールド(通称スコ)とアメリカンショートヘア(通称アメショ)は、見た目から性格まで多くの違いがあります。

スコは、その名の通り耳が折れているのが特徴です。

登録者200万人声のYouTuberもちまる日記の猫ちゃんはどちらもスコティッシュフォールドです。兄が立ち耳、弟は折れ耳です。

一方、アメショは、筋肉質でしっかりとした体つきが特徴で、非常に活発です。

特にシルバー×黒のクラシックタビーが有名ですが、真っ白な猫や他の模様のついた猫もいます。

https://twitter.com/silver_cherry/status/1701339199893553346

性格の違い

  • スコティッシュフォールド
    • 比較的静かで落ち着いた性格が多く、家でゆっくり過ごすことを好む傾向があります。
  • アメリカンショートヘア
    • 好奇心が強く、探機心旺盛で、よく遊び活発な猫が多い傾向にあります。

このように、それぞれの猫が持つ特徴と性格を理解することで、自分のライフスタイルや好みに合った猫を選ぶことができます。

どちらが人気?

アニコム家庭動物白書2022の猫の人気の品種ランキング(全年齢)によると、2位がスコティッシュフォールド、3位がアメリカンショートヘアであり、どちらも非常に人気があります。

人気ランキング品種割合
1位雑種24.7%
2位スコティッシュフォールド15.8%
3位アメリカンショートヘア9.7%

人気に関しては、スコティッシュフォールドの方がやや人気があるようですが、選ぶ際のポイントは飼い主のライフスタイルと好みになります。

選ぶ前に知っておくべきこと

猫を選ぶ前に知っておくべきは、それぞれの猫種の健康状態とケアの必要性です。

スコティッシュフォールドは、折れ耳の特性上、耳ダニや耳の感染症に注意が必要です。

また、遺伝的に関節の問題を持つ可能性もあります。

アメリカンショートヘアは比較的健康な猫種ですが、体質的に太りやすいため肥満に注意が必要です。

また、どちらの猫種も高齢になると特有の健康問題が出てくる可能性があります。

例えば

  • スコティッシュフォールドは関節炎のリスクが高く
  • アメリカンショートヘアは肥満による糖尿病のリスクがあります

これらの点を考慮して、猫を選ぶ際には十分なリサーチと準備が必要です。

スコティッシュフォールドの値段: 予算に合わせた選び方

スコティッシュフォールドの価格帯、種類ごとの価格差、そしてシーズンによる価格の変動について詳しく解説します。

スコティッシュフォールドの値段

一般的に、血統書付きのスコティッシュフォールドは10万円から30万円程度で取引されています。

ただし、特定の色や模様、賞を受賞した親猫から生まれた子猫などは、それ以上の価格になることもあります。

購入場所値段の目安特徴
ペットショップ10万円~30万円・血統書付きの場合が多い
・価格は一般的に高め
・たくさんの種類の猫に会える
ブリーダー5万円~20万円・血統書付きの場合が多い
・ペットショップより価格が安い
・親猫や生活環境が確認できる場合が多い
保護猫3万円~6万円・譲渡費用として3~6万円程度が必要
・譲渡会で直接会える

猫をお迎えする前に、複数の場所で価格を比較することが重要です。

値段と品種: 種類ごとの価格帯

スコティッシュフォールドには、立ち耳と折れ耳の2種類がありますが、価格帯もそれぞれ異なります。

スコティッシュフォールドは折れ耳の方が高値が付く傾向にあり、20万円以上が一般的です。

一方で、立ち耳のスコティッシュフォールドは10万円程度から購入可能です。

また、特定の模様や色、賞を受賞した親猫から生まれた子猫なども、価格が高くなることがあります。

シーズンによる値段の変動

猫の価格はシーズンによっても変動します。

価格傾向理由
1月~5月高額出産シーズンが終わり、出回る猫が少なくなるため
6月~11月安価出産シーズンにより猫が多く出回るため
12月中~高額クリスマスやプレゼント需要により

猫の値段は出産シーズンと密接に関係しており、5月~10月が出産シーズンであるため、6月~12月にかけてペットショップに出回る猫が多くなるとされています。

  • 高額な時期: 1月~5月
    • この時期は特に2月と3月が高額になる傾向
    • 出産シーズンが終わり、猫が少なくなるため価格が上がりやすい
  • 安価な時期: 6月~11月
    • 特に9月と10月に価格が下がりやすい
    • 2万円~5万円程度の価格差が出ることがある
    • 出産シーズンによりペットショップに出回る猫が多くなる
  • 特別な時期: 12月
    • クリスマスやプレゼントの影響で、価格が少し上がる傾向

スコティッシュフォールドと他の猫種: ブリティッシュショートヘアとの相性は?

スコティッシュとブリティッシュの相性

スコティッシュフォールドとブリティッシュショートヘアは、多くの面で相性が良いとされています。

まず、ブリティッシュショートヘアはその筋肉質で健康的な体格が特徴で、病気に対やケガに強いと言われています。

そのため、遺伝性の疾患「骨軟骨異形成症」のリスクがあるスコティッシュフォールドと交配する際にも、問題が少ないとされています。

また、性格の面でも、この二つの猫種は驚くほどよく合うのです。

ブリティッシュショートヘアは愛情深く、飼い主に忠実な性格をしているため、猫を初めて飼う人でも安心して育てられます。

スコティッシュフォールドもまた、人懐っこい性格が魅力で、両猫種が一緒にいると、どちらもすぐに仲良くなる可能性が高いのです。

ただ、一つ注意点として挙げられるのは、ブリティッシュショートヘアが太りやすい体質であること。

スコティッシュフォールドも基本的には穏やかで活発ではないため、適度な運動と健康管理が必須です。

しかし、これらを考慮に入れても、総合的に見れば、スコティッシュフォールドとブリティッシュショートヘアは非常に相性が良いと言えるでしょう。

スコティッシュフォールドとアメリカンショートヘアの交配を総括!

この記事のポイントです。

  • スコティッシュフォールドとアメリカンショートヘアの交配によって生まれる子猫
    • 実態はミックス猫だが、血統書上はスコティッシュフォールドと記載される
  • アメショやブリティッシュとの交配が推奨される理由は、遺伝性疾患のリスクを低減するため
  • スコティッシュとアメリショーとの選び方には、品種の特徴、性格、人気度などが影響する。
  • 選ぶ前には、各品種の特性やケアに必要な時間と費用を考慮する必要がある。
  • スコティッシュフォールドの値段は種類やシーズンによって変動する。
    • 6月~11月は猫の出産時期の関係で安くなりやすい
    • 里親やブリーダーから直接迎える方が安く迎えられる
  • スコティッシュとブリティッシュショートヘアの相性は一般的に良い
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