ある日、たまたま見つけた子猫、小さくてか弱い姿に手を差し伸べたくなりますよね。
しかし、「子猫を拾ったら何から始めればいいの?」と戸惑う方も少なくないと思います。
この記事では、子猫を拾った瞬間から、具体的な対応の方法や、洗うタイミングや注意点を解説していきます。
また、動物病院に連れて行くタイミング、どのような検査があって費用はいくらぐらいかかるのかなど、一から丁寧に解説します。
まずは子猫を保護しようと思っている方はぜひご覧ください♪
- 子猫を拾ったら最初にすべきことを解説
- 子猫の病院での費用や検査
- 子猫を保護する責任について
- 子猫のお風呂のポイント
子猫を拾ったらまずすること!洗うのと病院どっちが先?
- 子猫を拾ったらまずすることは?
- 子猫を保護したらいつ病院に連れて行けばいいですか?
- 子猫を拾った場合、病院の費用はいくら?
- 猫を拾ったらどんな検査をしますか?
- 子猫を拾ったけど飼えない!どうしたらいい?
子猫を拾ったらまずすることは?
子猫を拾ったら、猫を洗うよりも病院が先です!子猫の安全を確保したら、すぐに動物病院へ向かいましょう。
動物病院で診てもらうことで
- 月齢や性別の確認
- 体重測定
- 寄生虫の駆除
- 感染症の予防
まで、しっかりと対応してくれます。
もし子猫が明らかに元気がない、あるいは何かおかしいなと感じたら、すぐに最寄りの動物病院に直行しましょう。
病院に到着したら、子猫の状態を看護師や獣医にしっかりと伝えてください。待ち時間が長い場合、状態が急変する可能性もあるので、その点もきちんと伝えておくと良いでしょう。
運ぶ際は、猫用のキャリーケースが最も安全ですが、なければダンボール箱でも大丈夫です。
見た目は元気そうでも、内部で何か問題が起きている可能性もあるので、一度は病院で診察を受けることが必要です。
子猫を保護したらいつ病院に連れて行けばいいですか?
子猫を保護したら、可能な限りすぐに動物病院に連れて行くことをお勧めします。まずは、拾った子猫の健康状態を獣医師さんにみてもらいましょう。
子猫は体力が低く、外にいたのなら病気や寄生虫の危険に曝されますので、早い段階で獣医師の診察を受けることが大切です。
そのためには、あらかじめ地域の動物病院を調べて、いざというときのための連絡先を控えておくことをお勧めします。また、急な診察を求めるケースもあるため、夜間も対応している病院を調べておくと安心です。
子猫を拾った病院の費用はいくら?
病院の費用は診察内容によりますが、確認と基本的な処置だけでも1万円は超える場合が多いです。
動物病院にもよりますが、初診料3,000円前後に処置した分の費用がプラスされます。
- ノミダニの駆除:3,000円程度
- 便検査:2,000円前後
- 血液検査:3,000〜10,000円前後
- ワクチン接種:5,000円前後
- 猫エイズ・白血病検査:5,000〜10,000円前後
寄生虫の駆除やワクチン接種、特別なケアが必要な場合はそれ以上の費用がかかることもあります。
万が一手術が必要となると、さらに費用は高額になります。
生後1ヶ月未満の子猫の場合は体調を考えて、ノミダニの駆除や血液検査をしてもらえないこともあります。
猫を拾ったらどんな検査をしますか?
動物病院での最初の検査は、一般的に体調と健康状態の確認から始まります。これには、体重測定、体温測定、皮膚の状態、目や耳の確認などが含まれます。これらの基本的な健康チェックを通じて、子猫の全体的な健康状態や病気、栄養状態を把握します。
その上で、ノミやダニ、寄生虫などの駆除の必要性、または寄生虫の排泄を確認するための粪便検査が行われます。これらの寄生虫は子猫の健康に深刻な影響を及ぼすことがあり、早期の対応が必要です。
さらに重要なのは、感染病の可能性の確認です。猫エイズ(FIV)や猫白血病ウイルス感染症(FeLV)など、感染病に対する検査は特に重要です。また、ワクチン接種の必要性やタイミング、適切なフードの選択などについてのアドバイスも受けることができます。
子猫を拾ったけど飼えない!どうしたらいい?
「可哀想だから」という一時の感情で拾うことは、
その子猫にとっても、将来にわたって負の影響を与えかねません。
野良猫が多く生まれる原因や、感染症の拡大、糞尿による被害など、さまざまな問題につながります。
子猫を拾った瞬間、その小さな命の責任はあなたに移ります。かわいいからといって衝動的に拾ってしまうと、その後が大変なのです。
保健所に持ち込むと、多くの場合、殺処分の危険が高まります。また、保護したからといって、すぐに他の施設が引き取ってくれるわけでもありません。
動物病院での診察や、仮に預かってもらう場合も、それなりの費用がかかることを覚悟しなければなりません。もし自分自身でその子猫を飼えないなら、里親を探す活動も選択肢に入りますが、それにも手間と時間、そして心の準備が必要です。
もし保護してしまった後で「どうしよう」と悩むよりも、保護する前にしっかりと考え、責任を持てるのであれば初めて行動に移すべきです。
子猫を保護したからといって、その後を誰かが面倒を見てくれるわけではありません。猫の命を救うためにも、最良のケアができる環境を提供するか、それを見つけ出す努力が必要です。
最終的には、保護する前に「本当に自分が責任を持てるのか」を冷静に考えましょう。
子猫拾ったら洗う前に知っておきたいポイント!
- 子猫をいつから洗っていいですか?
- 子猫のノミダニはお風呂で取れますか?
- 子猫はお湯だけで洗ってもいい?シャンプーは必要?
- 猫を洗わないで飼ってもいいですか?洗うメリットとデメリット
子猫をいつから洗っていいですか?
子猫を洗うのは最低でも生後3ヶ月以上かつワクチン接種をしてからです。
汚れた子猫を保護したら、洗いたいと思うのは当然のことだと思います。ただ、すぐに子猫を洗うのはまってください!
外にいた子猫場合は栄養失調やノミダニなどの寄生虫や感染症にかかっている場合もあります。そのため、体力の回復を優先させる場合もあります。まずは動物病院に連れて行って、獣医師に診察してもらった上で「お風呂に入れても大丈夫か」確認しましょう。
なぜかというと、子猫の体力や体温調節能力、保温状態などに影響を及ぼすことがあるからです。
子猫は特に体温調節機能がまだ発達していません。子猫がどのくらいの年齢なのか判断がつかない場合や、保護直後の子猫が元気に見えないなど、体調が思わしくない場合はすぐに動物病院にいきましょう。
子猫のノミダニはお風呂で取れますか?
子猫を保護すると、ノミやダニの駆除も気になるところです。しかし、子猫のノミやダニは、お風呂で洗うだけでは完全に取り除くことは難しいことを覚えておいてください。
ノミやダニは、子猫の毛の中や皮膚に寄生して血を吸い、その結果、皮膚トラブルを引き起こす危険性があります。また、寄生虫によっては子猫だけではなく、人間にも感染する可能性があるため注意が必要です。
では、どのようにノミやダニを駆除すればよいのでしょうか。基本的には、動物病院で専用の駆虫薬を使用することが推奨されます。
これは、シャンプーなどの物理的な方法だけでは、駆除を完全には行えず、また、逆に子猫にストレスを与える可能性があるからです。なお、市販の駆虫薬を使用する場合は、子猫に適したものを選び、使用方法を正確に守らなければなりません。
ノミやダニが見つかった場合、しっかりと駆除を行った上で、その後も定期的にチェックし、再発防止に努めることが大切です。また、他のペットや人間への感染を防ぐためにも、家全体の清掃とペット用品の洗浄を行います。
子猫はお湯だけで洗ってもいい?シャンプーは必要?
子猫はお風呂はお湯だけで洗っても大丈夫?シャンプーは必要ないの?といった疑問をもつ飼い主さんも多いと思います。
結論から言うと、シャンプーは必須ではありません。
猫は元々自分で体を舐めてキレイにする生き物ですから、頻繁にお風呂に入れる必要はありません。実際、猫の皮膚にはほとんど汗腺がなく、そのため体臭も少ないのです。
しかし、何らかの理由で汚れてしまった場合は、ぬるま湯でゆっくり洗ってあげる方法があります。猫用のシャンプーも市販されていますが、必須ではないとも言えます。
もし猫がお風呂を嫌がるようなら、無理に洗うよりも濡れたタオルで拭いた方がストレスがかかりません。
もしお風呂に入れる場合は
寒い時期に避けて、晴れた日の昼間に洗うのが良いでしょう。
また、猫は水やシャワーの音、ドライヤーの音を嫌う子も多いので、その点も考慮が必要です。抵抗が激しい場合は、無理に洗わずに速やかに作業を中止してください。
最後に、シャンプーが嫌な猫には、濡らしたタオルで拭くだけでも十分キレイになる場合が多いです。
猫のストレスを最小限に抑えつつ、清潔を保つ方法を選ぶことが大切だね。
猫を洗わないで飼ってもいいですか?洗うメリットとデメリット
ここで、もう一つ疑問に思うかもしれません。「猫をお風呂で洗わないで飼ってもいいの?」この疑問について詳しく解説していきます。
まず、猫は基本的に自分で毛づくろいを行い洗浄しています。
つまり、猫をお風呂に入れて洗うことは必ずしも必要ではありません。
特に野良猫や元野良の猫は、人間が洗うことにストレスを感じることが多いです。
しかし、インドアキャットや運動不足の猫、体調に問題がある猫などは自分で十分に毛づくろいができないことがあります。そのようなケースでは、定期的に洗うことで皮膚の健康を保つことができます。
- ノミ・ダニの駆除
- 長毛種は抜け毛を流すことによって、毛球症の予防
長毛種の猫は自己の毛づくろいにより毛球が胃腸にたまりやすく、それが毛球症を引き起こすことがあります。
そういった猫は、定期的にブラッシングし、毛球症の予防に努めましょう。
- 猫にとってストレスになる
- 猫が風邪をひく原因になる
- 手間がかかる
- 頻繁に入れると皮膚トラブルになることも
そのため、こうしたメリットとデメリットを考慮した上で、各々の猫の状況に応じて「洗う」か「洗わない」かを選ぶようにしましょう。
また、不明な点があれば、動物病院で獣医師の意見を聞くのも一つの方法です。
子猫を拾ったら洗うを総括!
この記事のポイントをまとめます。
- 子猫を拾った時にまずするべきことは、可能な限り早く病院に連れて行くこと!
- 子猫を病院で診てもらう初期費用は、病院や地域により異なるが、検査費用を含め数千円から一万円程度と考えておく。
- 病院では子猫の健康状態を把握するために、血液検査や便検査などを行う場合が多い。
- 保護する前に「本当に自分が責任を持てるのか」をしっかり考える!
- 拾った子猫を飼えない状況であれば、責任を持って保護猫を受け入れてくれる団体や新たな飼い主を探す
- 子猫を洗ってもいいのは、最低でも生後3ヶ月以上かつワクチン接種をしてから
- 子猫のノミダニは適切な薬を使用することで効果的に除去でき、お風呂だけでは取り切れない場合もある。
- 猫は自分でグルーミングするので、お風呂に入れることは必須ではない